オスグッド病ってどんな病気?
オスグッド病(オスグッド・シュラッター病)は、思春期の男児に多くみられる
膝下の痛みで、スポーツをしているお子さんに多い症状です。
成長痛とか、スポーツ障害と呼ばれることもあります。
成長期の子どもの脛骨粗面(膝下)は、まだ軟骨部分が多く弱いので、
運動などにより、繰り返し脛骨粗面に負担がかかると、
その部分に炎症が起こります。骨や軟骨の一部が浮いたり、
はがれてしまうこともあります。膝下が大きく腫れていたり、
痛みがひどく歩くのも苦痛な時は、軟骨が剥離していることがあります。
大きな原因の一つに、使いすぎ があげられます。
成長過程の体はとてもデリケートです。同じ動作を繰り返し行って、
骨・腱・筋肉などに疲労がたまると、オスグッド病
などのスポーツ障害が起こります。走る、跳ぶ、蹴るなどの
動きをする時は、太ももの筋肉(大腿四頭筋)が収縮します。
この筋肉は、お皿(膝蓋骨)を介して、脛骨粗面に付着しているので、
繰り返しの動作により、付着部分が引っ張られると、炎症が起こります。
ひどくなると、脛骨粗面の軟骨が隆起や乖離が起こりオスグッド病となります。